「うーん、どっちでもいい気がするなあ。ゲッソリナを占領するのも良し、タゴロロームに帰るのもし、それともこのまま様子を見るのも良し。王女の考え次第ではないかな。」 やる気有るのか、とツッコミが入りそうなほど気の無いハンベエの返事であった。 千人斬りも達成したし、ガストランタもぶった斬った、後の事はもうどうでもいいや、ヘタをすればそう言い出しかねない。" 其實想要去減肥一定是需要一個過程的 しかし名前がわかると余計に、睨まれた理由に心当たりがない 您的眼皮是否開始下垂,以至於該做點什麼了?放鬆,您可以快速又實惠地選擇 金兵衛は、武士として元服し"そう思わせるようなハンベエの口調であり、雰囲気である。ハンベエはどうやら一介の剣術使いに思考が戻ってしまったらしい。エレナの身になってみても、合戦に踏み切る元凶であった太后モスカが死亡したという事であれば、最早敵はいない。敵がいる間はこれでもかと悪辣辛辣狡猾に旋回していたハンベエの頭脳も、今はピタリと動きを止めてしまったようで、顔色は冴えないし、発言にもキレがない。「待ってくれ。」ハンベエの発言にモルフィネスが慌てた。「ゲッソリナは無法地帯になって、昼日中から斬り取り強盗が跋扈している有様だ。急行して、暴徒を鎮圧するのは喫緊(きっきん)の重要事項だ。」モルフィネスは些か色を成して言った。民の安全にさほど意を払わないハンベエの態度を理解に苦しんでいる様子にも見える。そういうのは宰相ラシャレーの領分だと思うんだが、モルフィネスの奴、ラシャレーと張り合うつもりなのかな?)ハンベエはハンベエで意外に強硬なモルフィネスの口調に多少目が点気味になった。しかし一瞬の後、ハンベエは我が身に眼を移し、ある事に気付いた。それは意に沿わぬ戦乱に巻き込まれ、側杖(そばづえ)を喰らったその他の人々の事であり、その事に全く同情の念の興らない自分自身であった。(どうやら、俺は血も涙もないタチらしいな。正義の味方じゃあないと思っていたが、随分薄情な男だったようだ。) 成る程モルフィネスの言うところは道理だ、邪魔はしてやるまい、手の平返しにハンベエは態度を改め、「俺は考え違いをしたようだ。モルフィネスの言うように速やかにゲッソリナを制圧し、行儀の悪い連中を黙らせるべきのようだな。王女よ、俺もモルフィネスの意見に賛成する。」と言った。元々、他の参加者はモルフィネスに同意であったようで、ハンベエの一言で結論が出た。エレナは静かに頷いた。かくして本日の『御前会議』は終了となったが、去り際にハンベエはエレナに呼び止められた。エレナがハンベエを呼び止めるのは久しぶりの事である。「ハンベエさん、何か有りましたの? ここのところ、妙に元気がない御様子ですけど。」控え目に声を落として、エレナが問うた。愁いを含んだエレナの横顔が理知の光を放ってはっとさせられるほど美しい。「・・・・・・ふっ、俺だとて、始終走り回ってる暴れ馬ってわけでもないだけの事さ。」少しばかりたじろいだ様子のハンベエだが、やや皮肉げに笑って答える。「そうですか。もし、我が弟フィルハンドラを殺した事を気に病んでいるのでしたら、気になさらないで下さいね。」「・・・・・・。」ハンベエ、困惑。エレナにとても正直なところは言えないが、今の今まで心の端にさえ留めていなかったのある。(フィルハンドラか、ぶった斬った後から考えても仕方ないが、何処か凛々しそうな風情で、時と場所が違えばいい国王になっていたのかも知れないな。・・・・・・が、所詮成り行き。他に道があったわけでもあるまい。)自ら薄情と驚いたこの男は、エレナの慰めを待つまでもなく、気に病んだりはしないようだ。「フィルハンドラを殺したのはこの俺だ。しかし、天に恥じるところ些かもない。王女の方こそ、気に病まぬように。」自分自身は何の蟠りも無かったが、ハンベエはエレナを気付かってか、敢えてそう言った。そうですか。私なら大丈夫です。少なくとも、この戦乱が落ち着くまでは、王女としての役割を果たします。・・・・・・でも、ここのところ、ハンベエさんが気鬱のように見えるのは私の思い違いでしょうか?」「実は、少しばかり考え込んでる事がある。」「え?」