誉められたククルは照れて少し顔を赤くした。段々とミーナのやり方がわかってきた生徒たちが、次は自分が応えて見ようかと話に集中しだす。こうなれば、ミーナの狙い通り。お手本のようにスムーズ
推薦專櫃精華液韓式七水法評價流れで、「身になる授業」が組み上げられていく。「私たちの「何」から発生しているかははっきりしない魔力。これが解れば属性の法則も解明できると目されていますが、今はそれは置いておきます。入り口は曖昧なことがわかったので、次は出口です」「魔法を使うとき、ですか?」「そうです。先程、体内を巡る魔力が魔法の「元」だと答えてもらいました。では血と共に巡る魔力はどこから体の外に出るのでしょう?」「……手?とか?」「呪文唱える口とか」「そしたら魔法陣とかはどうなるのさ」意外にも、これは皆知らないらしい。意識せずにも使えるもの、既に用意されているものに対して違和感や疑問を持たないのは人間の悪い癖だ。昨日読んだ魔導書には、ちゃんと書いてあったのに。「そうですね、予測は色々出来ます。ですから、まずはどこで血液と別れるかを考えてみましょう」「…別れる?」「ええ。血と一緒に居た魔力が、どこかで別れます。魔法を使うときに一々血を流す人はいませんよね?」仲良く並んで歩いていた血と魔力が、ある地点で手を振って別れる様を想像する。何だか知らないが魔力を超引き止める俺の想像内の血。力の限り離れようとする魔力。……なんだこのシュールな想像は。「うーん……引き金は呪文?」「はい、今の方…ナルハさんかしら?正解です」今度は俺の想像内で、どこからともなく呪文が現われて魔力を応援し始めた。いやだから、なんだよお前ら。「魔力は血と伴に」「引き金は呪文」は、優秀な魔力研究者が残した言葉らしい。血液と共に全身に行き渡っている魔力。血の一部でもないし血に浸透しているわけでもない。ただ一緒にあるその2つを引き剥がすのが呪文だと、本には書かれていた。引き剥がし、剥がれた後の魔力を出口へ導く。この導き方と出口の位置、そして魔力自体の力と属性によって、魔法が決まる。つまりはどれも正解。出口は口であり手であり足であり、背であり腹である。そうでなければどれも不正解。血から剥がれた時点で、魔力が体に留まる意味はない。閉じ込められていないのだから、「出口などない」。…禅問答のようだ。